7章 塗装改修工事
2節 下地調整

2−7   せっこうボード及びその他ボード面の下地調整


表7.2.7 せっこうボード及びその他ボード面の下地調整
工程 種別 塗料その他 面の処理
RA種 RB種 RC種 規格番号 規格名称
1 既存塗膜の処理 -- -- --   既存塗幕を全面除去する。
-- -- --   劣化し脆弱な部分を除去する。
2 汚れ、付着物除去 --   素地を傷付けないように除去する。
3 穴埋め、パテかい -- JIS K 5669 合成樹脂エマルションパテ(一般形) 釘頭、たたき跡、傷等を埋め、不陸を調整する。
-- JIS A 6914 せっこうボード用目地処理材(ジョイントコンパウンド)
4 研磨紙ずり -- 研磨紙P120〜240 パテ乾燥後、表面を平らに研磨する。
-- -- 研磨紙P240〜320
5 吸込止め -- JIS K 5663(合成樹脂エマルションペイント及びシーラー)の付属書(規定)による合成樹脂エマルションシーラー 全面に塗り付ける。
6 パテしごき -- -- JIS K 5669 合成樹脂エマルションパテ(一般形) 全面にパテをしごき取り平滑にする。
JIS A 6914 せっこうボード目地処理材(ジョイントコンパウンド)用
7 研磨紙ずり -- -- 研磨紙P120〜240 パテ乾燥後、全面を平らに研磨する。


1 屋外及び水回りの場合は、工程3及び工程6の合成樹脂エマルションパテは、塩化ビニル樹脂パテとする。
2 工程3のせっこうボード目地処理材は、素地がせっこうボードの場合に適用する。
3 けい酸カルシウム板の場合は、工程3の前に吸込止めとして反応形エポキシ樹脂ワニス(2液形エポキシ樹脂ワニス)を全面に塗り、工程5は省略する。ただし、屋内現場塗装の場合、吸込止めに用いる材料は、上塗り塗料製造所の指定する水性塗料とする。
4 仕上材が仕上塗材の場合は、パテ及び工程5の吸込止めは、上塗り塗料製造所の指定するものとする。
5 表面が軟質なボードの場合は、工程3の前に吸込止めとして合成樹脂系シーラーを全面に塗って、工程5は省略する。
6 新規に塗装又は壁紙張りを行う場合は、RA種またはRB種とし、工程1に代えて素地を十分乾燥させる。